免疫力

 

免疫とは、どういう意味ですか?…と質問すると、
ほとんどの人が、辞書の中に書いてあるような事を説明してくれます。
しかし、本当にその説明は正しいのだろうか?  いつも色々と、自分の無学な頭で考えてみるのです。

文字をそのまま読めば、免疫とは、疫病を免れると書くように、疫病を免れるという意味になります。
疫病とは、伝染病とか、はやり病(流行病)と書いてあります。    →人から人へ、感染する病気です。

免疫機能とは、具体的に言えば、
有害細菌やウィルスが原因で発症する病気に感染しないように、自分の体を守る機能であるという事が解りました。


しかし、有害細菌とウィルスは、全く違います。  →●細菌は生物ですが、●ウィルスは生物ではありません。

細菌は、湿度と温度があれば、どんどん増殖をします。
だから、湿度と温度のある梅雨時には、食物が腐敗し易くなり、食中毒が多くなるのです。

ウィルスは、生物ではありませんので、動物の細胞内に侵入して、動物の細胞内で増殖します。
ウィルスの大きさは、細菌よりも小さく軽い為、乾燥した季節にウィルスが原因の病気が多くなるのです。

ウィルスは、生物ではないので、自分の力で移動できません。
だから、乾燥した季節には空気中を飛んで遠くへ移動したり、鳥などの体に付いて移動するのです。
ウィルスは、基本的には水分に弱いのです。  →だから、インフルエンザには、水で濡らした濡れマスクが効果的なのです。


有害細菌が増殖して腐敗した食物を食べると、病気になります。
だから、腐敗した食物を食べないようにする為の免疫機能は、何か? …それは、五感です。
五感が免疫機能であるとは、どの専門書に書かれていませんし、誰1人言っている人はいません。 …でも、免疫機能の一つです。

目で見て、鼻でニオイを嗅いで、口で味を見ながら、食べて良いかどうかを五感で判断します。
五感で判断できないで、食べてしまった場合には、胃が拒否して吐き出します。
胃を通過してしまった場合には、腸が拒否して下痢症状を引き起こして、一刻も早く肛門から出すのです。

腸は、栄養素の吸収場所であり、外から中への入口です。
目で始まった免疫機能は、腸が最後の戦いの場所であり、最後の砦です。
「免疫の80%を腸管に依存している」と言われ、
免疫細胞の多くが腸管に集中しているという事が理解できるのではないかと思います。 →人により60~85%と違います。

人によって、免疫の60%…と言ったり、85%…と言ったり、それぞれ数字は違いますが、
いずれにしても、腸管内が最も重要な場所であるという事には違いありません。

腸管で侵入を阻止する事ができず、体内に侵入してしまったら、
次に、活躍するのが【体内の免疫機能】の役割であり、白血などが活躍します。
だから、有害細菌が体内に侵入しなければ、白血球など用がないのです。

外国からミサイルが飛んできても、本土に落ちる前に叩き落とせば、本土には被害がありません。
ミサイルが、本土に落ちてからでは、手遅れなのです。

<病気予防>と<病気治療>、どちらが重要であるか、誰でも理解できるのではないでしょうか。


有害細菌以上に、ウィルスは人類最大の驚異です。
一旦、人間の細胞内に入り込まれたら最後、抗生物質が使えませんので、保菌者としてウィルスと共に生きる事になります。
帯状疱疹・ヘルペス・肝炎・エイズなど、体調が悪い時には、病状が悪化してしまいます。

ウィルスは、水分に弱い。
だから、風邪のウィルスから体を守ろうとする時、
 鼻から、どんどん鼻水を出して、ウィルスの侵入を阻止しています。
 鼻から奥に入り込んだウィルスは、咳き込んで外に出しています。   →エボラ・ウィルス対策も、で小まめに手洗いを勧めています。

熱が高くなれば、腸内細菌など体中に棲む微生物は、より活発なりますので、それぞれ大量の粘液を分泌し始めます。
味噌など、発酵食品を作る人であれば、温度が高くなると微生物は活発になるという事が理解できると思います。

風邪の時の症状は、脳幹に支配された免疫機能が働いている証拠です。
 風邪薬の説明書には、「風邪による症状を緩和します。」と書いてありますが、風邪が治るとは書いてありません。

鼻水が出なければ、ウィルスは体内へ侵入してきますし、咳が出なくなればウィルスを外に出せなくなります。
熱が下がれば、腸内細菌などの微生物は、活動しなくなります。   →このように薬は、免疫機能に逆らった作用の薬が多くあります。


喉のうがいをする時、殺菌剤を含んだうがい薬を使う人が多いのですが、水か塩水で十分であり、
むしろ、殺菌剤を含んだうがい薬を使用すると、粘膜に棲んでいる常在菌を殺してしまう為に、粘膜が保護できなくなります。


安易な殺菌は、我々を守っている善玉菌をも殺してしまい、味方になる菌がいなくなるのです。


怪我の時、皮膚を殺菌消毒しますが、この場合でも、悪い菌も殺しますが、良い菌も殺してしまうのです。
善と悪の力を比較すると、人間の場合も菌の場合も、圧倒的に悪の力の方が強いですので、
一旦、皮膚の上が無菌状態になります。

しかし、いつまでも無菌状態が続く訳ではありません。
次の瞬間、悪い菌がその部分に陣取ってしまわれたら、その部分が悪化し続ける可能性が出てくるのです。

ピロリ菌を除去する時に、強い殺菌剤を服用しますが、
その後、体調を壊す人が多いのは、胃腸管内の善玉菌を殺してしまう為に、胃腸管内が悪玉菌に占領されてしまうからです。

くれぐれも、殺菌剤・消毒剤には、ご注意ください。

ピロリ菌がいても癌にならない人は、沢山いるのです。  →医者の脅しに、屈しないで下さい。


O157の菌が弁当に混入していた為に、体の不調を訴える人がいます。 →100%の人が、体の不調を訴えるのではありません。

インフルエンザが流行し、学級閉鎖が行われても、インフルエンザで倒れない子供が必ずいます。 →100%の子供が倒れるのではありません。

病気の原因には、必ず、<直接原因>と<根本原因>とがあります。

確かに、病気発症の直接的な原因は、有害細菌やウィルスが原因です。
しかし、病気を発症しない人がいるという事は、有害細菌やウィルスが<根本原因>ではないという事なのです。

これが、免疫力のある人と、免疫力が弱っている人との違いなのです。

少々腐ったようなものを食べても、簡単には病気にならない人こそが、本当の健康体だと言えるのです。
野良犬や野良猫を見ていると、腐ったような植物を食べながらも、お腹を壊して苦しむ姿を見ません。


有害細菌やウィルスが、体内に侵入する前に阻止する事ができれば、病気になる事はありません。

免疫機能には、【体外の免疫機能】と【体内の免疫機能】の2つがあります。
一般的に言われている免疫機能は、【体内の免疫機能】の事です。


医学書の中には、免疫に関して「有害細菌やウィルスが体内に侵入すると…」と書いてあるように、
現代医学の治療概念は、有害細菌やウィルスが体内に侵入した後、即ち、
既に、起きてしまった病気に対する対処が中心ですので、【体内の免疫機能】である白血球に目を向けます。

それに対し、予防医学の予防概念では、病気が起きる前の未病段階での対処が中心であり、
腸管内に存在する【体外の免疫機能(腸管免疫バリア機能)】を重要視します。

腸管内では、発酵(善玉菌による分解活動)と腐敗(悪玉菌による分解活動)が行われています。

善玉菌の占有率が高い場合は、食物が発酵しますので、
腸の蠕動運動が活発になり、腸粘膜からは腸粘液が十分に分泌されるようになります。

だから食物は、腸粘液が十分に分泌された腸管内をスムーズに移動し、
粘液に包まれた状態で一瞬のうちにスルっと排泄されて、便器や紙が汚れません。

免疫力とは、有害細菌やウィルスに対する防衛力(兵力)であり、腸内細菌の数(兵隊の数)が免疫力の強さを表しますので、
腸内細菌の増殖場所である、腸粘液層(腸管免疫バリア)の厚さが、最も重要になります。                   

※ 大便の約半分が、腸内細菌だと言われています。 だから、食べた量よりも、大便の量の方が多くなるのです。

大便は、“体内汚血の警告!”と“腸管免疫バリアの異常!”を教えています。

大便とは、大切な便りです。 あなたは、毎日の大切な便りから、何を読み取っていますか?

悪臭(腐敗臭)がある時は、悪玉菌占有率か高くなり、腸管内で食べ物が腐敗している事を教えています

 東洋医学では、「万病一元」と言って、病気が起こる原因は一つであり、それは“血液の汚れ”であると教えています。
 体外で腐敗した食品は“五感”で解りますので、食べないようにしたり、食べた物は戻したり、下痢を引き起こして排泄します。

 しかし、自分のお腹の中に棲んでいる悪玉菌(常在菌)が、自分の腸管内で食べ物を腐敗させた場合には、
 異物と認識せずに腸管から吸収してしまい、血液が汚れる原因になるのです。 ➡ 汚血の最大原因です。

便器や紙が汚れる時は、悪玉菌占有率が高くなっている為に、
 腸粘液層(腸管免疫バリア)が薄くなり、腸管免疫力が低下しているのだという事を教えています

 腸粘液層(腸管免疫バリア)が薄くなると、食べ物は腸管内をスムーズに移動できなくなる為に、
 腸管内に宿便(滞留便)が溜まったり、便秘などの便通異常が起きるのです。

毎日の大切な便りが、“体内汚血の警告!”や“腸管免疫バリアの異常!”を教えていても、
それを “異常”だとも思わずに生活を続ける人ばかりが多いのです。  →だから、癌が多いのです。

癌患者の共通点は、“悪臭”と“便通異常”であると言われていますが、
単純に、この2つが原因であるとは断言できないにしても、この2つが大きな原因になっていると思えるのです。

人間は、動く“発酵工場”です。

腸内細菌は、繊維質のような分解する物があれば、どんどん分解しながら増殖を繰り返します。

有機肥料の使用目的が、土壌微生物を増殖させる為であるように、●繊維質の摂取目的は、腸内細菌を増殖させる為です。

 ※ 有機物は、微生物に分解され、無機になって吸収されます。  →微生物に分解されるまで吸収できないので、即効性がありません。
 ※ 化学肥料とは無機肥料の事であり、微生物の分解がなくても吸収します。  →そのまま吸収されますので、即効性があります。

栄養は、人間が生きていく為に必要な、エネルギーになったり、筋肉になったりする食物です。

 だから、栄養を体内に吸収して使用する為に、3大栄養素を分解する消化酵素を体内に持っています。

 しかし、繊維質のような非栄養素に対しては、それを分解する消化酵素を体内に持っていない為に、
 繊維質は、消化吸収されずに小腸を素通りしす。

 そして、大腸に到達した後には、大腸内に棲む100兆個もの腸内細菌が繊維質を分解し、
 核酸・酪酸・乳酸・酢酸・セロトニン・各種のホルモン・ビタミンB群など、重要な成分を産生しています。

日本の伝統食が良いと言われるのは、繊維質が豊富な低カロリー食であるという事であり、
腸内細菌を増殖させる為には、理想的な食事内容であるという事なのです。 ※ 微生物は、分解する物がなければ増殖できません。


無知による盲信者”が、あまりにも多過ぎるように感じます。

 






(注)※ 免疫に関しては、数え切れないくらい複雑なので、 少しでも分かり易くする為に、間違った表現もありますが、御理解下さい。